オリンピックとナショナリティ

画像はコロナの前に東京で車の中から撮ったやつ。ボケてるし。その後にオリンピック延期されて、公式ショップも相次いで閉鎖されてるニュースを見た気がするので、今もここにあるかはわかりませんが。というわけで今回は日記です。いつも以上にだらだら書いてます。

さて始まってしまえばあっという間のオリンピックでした。次はパラリンピック。材料買って切って下ごしらえして数時間かけて煮込んで食べるの5分の料理みたいな。開催までが長かったね。

そして日本のネットニュースでは「アメリカでは半数くらいがオリンピックに興味ない」って書かれてるのを何度か見ましたが、私のアメリカ人の友達は陸上と棄権した選手のニュースチェックしてたり(体操?)一応見てました。笑。

「そっちは何見た?」って聞かれて、「自転車ロードレースとバレーボール」って言ったら会話が終わったけど。笑。←どちらも興味なかったらしい。

 
他にも全然見てないって人もいたけど、オリンピックやってることは知ってたり。スポーツ自体興味ないって人もいたり。ロシアオリンピック委員会ってなんだよって文句言ってる人もいたり。笑。

日本は開催国なので他国の反応が気になる人が多かったのかもしれないけども、そもそも思い返せば私もこれまでオリンピックはちゃんと見たことなくて前回の記憶なんてないし(安倍総理のマリオが前回だっけ)、冬の長野はスキージャンプとフリーチベットしか記憶ない。なので他国の人が全然見てなくても、日本のせいではないので気にする必要ないと思います。

※ぐぐったらチベットのは北京オリンピックの聖火の時で長野オリンピックじゃなかった。←その程度の記憶力…。

アメリカでオリンピックの視聴率がよくないのは、時差とか以外にも、有名選手が引退してて興味を惹かないとか、多趣味化多様化で画一的に同じもの観る時代じゃなくなったとか、強欲テレビ局にうんざりしてる人が多いからとか。有料チャンネルとかCMだらけとか。アメリカ自体の問題だし。

あえて国外の理由を挙げるとしたら、友達は「ヨーロッパのスポーツが多いね」って言ってたので(アメリカ選手がほとんどの種目に出てるんだけど…)あまりメジャーじゃないスポーツが多いのも理由のひとつかもしれない。けどこれもいつものことだし日本のせいじゃないね。一方でアイルランドの知り合いはボクシングとボートで金メダル取ったって喜んでたし。

 
まあ今回は東京オリンピックだから回りも気を使って話題を振ってくれたりした面もありますが、逆にアメリカでは『パンデミック中で日本人のほとんどがオリンピック開催に反対してたのを(金のために)政府が強行した』みたいな紹介されてたので、「日本人にオリンピックの話題を振ったらまずいのか」って気を使ってくれる人もいました。笑。

 
けどその日本の話題が冬頃は『Demon Slayer(鬼滅の刃)』だったのが(さすがにこれ振ってきたのはアニメ好きの人で、私もよく知らなくて申し訳ない)、少し前は『Ohtani(大谷)』になって(アメリカ人は「オタニサン」って発音するから『おしん』みたいな時代ドラマかと思ったら野球であった)、近頃は『Olympic』になったので、世界中リアルタイムで動いてるなという気がしたり。

一昔前はアメドラも日本で打ち切られたら続きを見るため英語のDVDが出るまで何年も待って、個人輸入でようやく見られた、みたいな苦労をしたのに(私の苦労話)、今は配信になって世界同時公開とかもあるもんね。その代わり国規制厳しくなって、他の国から見るのが難しくなったりもしてるけど。

これは今回のオリンピックも各国の放映がよそでは見られなかったり、似たことになってるね。

見てるうちにだんだん気になってきた。かわいい。
  

 

国籍か民族か。それとも人種か。

さてそんな感じのオリンピック観戦状況ですが、もちろん私は日本人なので日本人選手を応援しよう…としてたはずがそうでなかったりして、国籍ってなんだろとか考えたりしました。

今まで数分もゴルフなんて見たことなかったけど、少し前に日本人がアメリカで優勝したってニュースは知ってた私。オリンピックニュースで、『モリカワ』って選手が出てたのでこの人かと思ったらさ、ゴルフ詳しいアイルランド人が「それアメリカ人」って。

モリカワは日本人名じゃないのかなあと思ったら、日本の選手は「マツヤマだよ」って言われてさ、モリカワさんは日系アメリカ人でしたってオチ…。←みんな知ってるレベルの知識だろってツッコミは置いといてよ。ほんとに全然知らないから。

優勝してた人も両親がドイツと日本生まれの台湾の人とか言ってたし。祖父母が東京にいるとか。それでアメリカ育ちのアメリカ代表なんだから、単純じゃないよね。日本に関係してるから応援してやれって親近感も沸いたけど。

 
……と、何かと閉鎖的・差別的とか批判される日本の選手でも、今回は海外ルーツのある人や、帰化した人とか増えてるし。逆に上のモリカワさんみたいに、日本名でも海外の人とかもいたりしてさ。見た目や名前だけじゃわからない。

こうなると最初は国で応援しようと思いつつ、日本に縁がある人も応援しとこうになる。けどそれはまだ甘いらしい。

 
というのもそのゴルフの件でアイルランド選手についても思えてもらったけど、今回出てた『ローリー・マキロイ(Rory McIlroy)』って人はゴルフ界では超有名人らしいが(もちろん私は知らなかった)、出身は北アイルランドなんだそう。今住んでるのはフロリダの豪邸らしい。

そして前回のオリンピックは文句言って出なくて今回は出たそうだけど、その際も北アイルランドは正確にはイギリス領で日本での正式名称も『英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)』で、この人も国籍の括りだとイギリス人になるわけだけど、とりあえずオリンピックではアイルランド共和国の代表を選んだと。(※1998年の『ベルファスト合意』に基づいて条件満たした北アイルランドの人はイギリスとアイルランド共和国の籍がある)

本人は悩んだ結果の選択だとテレビで言ってたそうで、悩んで国よりも民族を選んだわけ。宗教的にもカトリックらしいからってのもあるんではとかと言ってたが。

もちろん北アイルランド選手でイギリス代表を選ぶ人もいるし、その辺は本人がどちらに主点を置くかなのかなと。この方も過去の別の大会ではイギリス代表だったそうで、場合によって変わるのもあるかもね。

いずれにしても選ばれた側は自国の選手として一生懸命応援するし、選ばれなかった側もちょっと不満はあっても、それを受け入れて送り出す。そういうものらしい。

まあこの両国は他の歴史ドラマ・映画のページとかで散々書いてるように民族・宗教問題が歴史的にも複雑なのでこうなるわけだけど。いろいろ突っ込むと大きな話になるからあまり突っ込まない大人の世界もある。

 
アイルランドは苦労した歴史が長いので団結してて、特に民族意識が強い国として有名みたいで、アメリカの大統領がアイルランド系ってのも何かと喜んでたりするし。最も大きな『聖パトリックデー(St. Patrick’s Day)』パレードは移民が始めたアメリカのニューヨークだそう。

ただこの辺もアメリカではアイルランドがマイノリティの歴史を持ってるからこそだったりって面もあったりする。他はイタリア系とか。アジア系やスパニッシュも民族意識があってもまあ許される。

どういうことかと言うとさ、『韓国 vs フランス』の試合をしてたとするじゃん。日本人が同じアジアの仲間とかご近所として韓国を応援するのは問題ないけどさ、白人が同じ白人仲間・人種としてフランス応援したら差別になるわけよ。実際のフランスは移民だらけとかいうつっこみはなしで。

実際も移民したてとか、親戚やつながりがあるとか個人的に応援してる選手がいるとかならまだしも、アメリカ人で自分はイギリスにルーツがあるからイギリスを応援するとか言ってる人っていないし。やっぱ「USA!USA!」なわけよね。

 
そしてこのアメリカの民族・人種・ルーツより「USA!USA!」ってのは、世界中から集まってる国だからこそって理由でもある。ヨーロッパでも歴史的にも国境は何度も変わってるし行き来が多いので、ルーツが混じってるとかはあるそうで、似たようになる例もあるそうだけど。

 
混ざりすぎてるから、人種とか民族、ルーツをいちいち気にしていられない。多人種が一緒に競技なりしてるのが当たり前だから、いちいち人種や民族・ルーツを気にしていられない。

ゆえに自国の選手として出ている人を人種・民族・ルーツ問わず応援すると。

 
日本が閉鎖的・差別的って言われるのはここがまだそこまで行ってないから。「気にしていられない」ところまで行ってないってこと。ただそれは上のアイルランドとかマイノリティでは許される面もあるから、一概に「遅れてる」「ダメ」って話でもないけども。

むしろ閉鎖性が批判されるのは「気にしてない」の反対の「気にしてる」が「気にしすぎてて他を排除してる」まで行ってるから。

これは日本ではまだ結構いる『純日本人』を求めるってやつ。日本で生まれ育った日本民族で日本語話して日本の文化と常識知ってる人がいい――って、まあ勿論海外でこんなの言うと眉ひそめられます。

 
ただあまり表立って言えない(言うと差別)ところでは、アメリカとかにも「ロシアや中国みたいなよその国から選手を連れてきてないのに強い国が羨ましい」って人もいるにはいる。これは単なる差別だけでなく、競技によって強い人種とかが偏ったりするのでそれを連れてくるのが当たり前になりつつことへの反発とかもある。

要するに陸上はアフリカ系が強いから、どの国もアフリカにルーツがある選手を出してくる率が年々上がってるけども、中国はそうしてない、潔い、みたいなやつ。

だってぶっちゃけアジア人じゃ勝てないし、せっかく帰化してくれてたり日本で生まれ育ってる強いアフリカ系の日本人がいるんだから、出てもらった方がいいじゃんってのが今の流れですが、(負けても)純日本人に限るべきだ、という人もいるってこと。

これは民族なり人種への理想がありすぎてたり、国=人種もしくは民族と考えてるから。その民族を出して勝てないのはそこが限界なんだから潔く負けろ、みたいな極論にもなる。ナンセンスではある。

最初にも書いたように何かと批判される日本ですらいろんな国から来た人が増えたり海外選手として活躍してる人が増えてる時代なので、こういう考え方は「差別」って断罪されるまでもなく、淘汰されてく流れではあると思うけど。

 
というわけでパターンを整理すると。

自国の代表に何を求めるか。

  1. 民族・人種の純血性。
    日本の選手は日本人から生まれて日本で生まれ育って日本語を話す純日本人であるべきだとか。日本には多いけど、これは当然差別的と考えられてるし、グローバル化の流れ的にも淘汰されてく。
  2. 民族・人種のルーツ。
    同じ国に縁があるとか、民族・文化を共有してるとか。日本人が日系人を応援するようなもの。ただしこれはマイノリティでは許されても、マジョリティの白人が同じことを言うと差別になったりする。
  3. 国籍優先。
    生まれ育ちがどこであろうとも、人種・民族・文化等の背景が何であろうとも、自国を選んだ選手は自国民。これが今の世界的には正しくて、まあ一番揉めない考え方ではある。移民や難民が多い国では、他国で活躍していた選手が受け入れ先の国の選手として代表になる場合もあるし、応援する側もそれを自国選手として応援してると。

 
下へ行くほど正しいとされるわけだけど、一番下の国籍優先にもデメリット(?)があって、逆に国が全てになるので愛国心のアピールが激しくなる。他に共通点ないし、愛国心を見せ合うしかないので。それがよそからは利己的に見えたりする点もあったり。アメリカの「USA!USA!」コール見て引くとか。日本人はやっぱり対戦相手にも配慮してる慎みのある国とかの方が好きでしょ。笑。

でもまあ今の流れだと「日本人選手なら日本人」だから日本も「日本!日本!」ってやるのが一番正しいわけですが、一方でアメリカの選手でも日系人だったりすれば応援したくなるってのもあるわけで、ルーツは切り離せない部分もあったりはする。

そこが、日系他国選手>他人種自国選手、みたいな片方の排斥にならなければ、まあいいのではと思ったり。

いずれにしても日本も「ルーツを気にしていられない」ほど混じっているのが当たり前になれば変わっていくかもしれないね。

まじでかわいすぎる。オリンピック終わったら出番ないのがもったいない。