The French Connection フレンチ・コネクション

とあるアメリカ人と『The Equalizer(ザ・シークレット・ハンター)』の話をした時に、あれが好きならきっと好みだと思うよってお薦めされて観たのが今回の映画。1971年の映画です。私生まれてません。実話を基にした原作小説の映画化だそうです。――なんてわざわざ説明するまでもなく、古典作品として有名だし、日本でも地上波で何度も放映されてます。私もテレビで見たことあった気がする。

さて『The Equalizer』好きが気に入る要素はどこぞや?というと、まず舞台が同じくニューヨークで、画面がモノトーンの枯れた感じで、渋いオッサンばかり出てくる硬派なクライムアクション映画って辺りでしょうか。お姉ちゃんが数えるほどしか出てこない。ヒロインとイチャイチャして恋の行方が気になったり――しません。そんな要素はゼロです。自転車に乗ってるお姉ちゃんナンパして手錠かけられてたりはします。って書くとどんな映画だよって感じですが、エロいところはほとんどないから期待しないように。

正直なところ、ハリウッドのお約束なハラハラドキドキ展開や恋愛話を求める人は、退屈で眠くなりそうな映画です。子供も話の筋が分からなくて退屈するかも。そういう意味では見る人を選ぶ映画です。渋いのが好きな大人向きです。
 

   

古典名作だけあってDVDはいろんなバージョンが出てる。

 
ストーリーは、主人公ドイル刑事と相棒のルソー刑事がフランスからのヘロイン密輸取引を追って、怪しい人たちを張り込んで追い詰める話です。実話ベースってこともあってか、地に足がついていて正直地味です。ひたすら張り込みして、フランス密輸シンジケートのシャルニエって男とか、表の顔がパン屋のサルって男やその妻を追いかけてます。

ハラハラドキドキアクション要素は、地下鉄でのシャルニエとの追いかけっことか、電車で逃げた殺し屋を追いかけるカーチェイス辺りでしょうか。これは結構派手なアクションやってます。そして最後に追い詰めて銃声がってところがクライマックス。深く語るとネタバレそのものになってしまうけども。

個人的には主人公ドイル刑事の相棒ルソー刑事を演じてたロイ・シャイダーって、レナ・オリンが主役ゲイリー・オールドマンを食っちゃってた『Romeo Is Bleeding(蜘蛛女)』って映画でマフィアのドンをやっていたイメージが強くて、こっちは若い頃とは言え刑事に見えない…って思ったりしましたが。まあ主人公の暴走にストップをかける冷静な相棒って感じで淡々としてて、これはこれでカッコイイ。

麻薬の受け渡しのカムフラージュとして、フランスのテレビ有名人の車の中に麻薬を隠すんだけど、その車の解体シーンが面白いです。シートからパーツから剥がしちゃう。次のシーンでは、どうやって元に戻したんだよ?ってフィクションに突っ込みたくなるくらい元通りになってるし。

裏話としてはエキストラが非番の現役刑事さんたちだったらしいとか、実際の事件に関わった刑事さんたちが製作に関わってるとか、なにかと警察の協力もあっての映画化みたいです。他にもキャスティングミスで違う人を呼んだとか、まあそんな点も散々これまで語られてきたでしょうか。

他の見所としては、フランスと言ったら美食ってことで、張り込み中に悪役勢が食事してるシーンは美味しそう。外で張り込んでる刑事が食べてるものは不味そうって対比も印象的でした。

ちなみに続編もあるらしいけど、そっちはとんでもない話になってるよと最初にお薦めした人が言っていたので私は見てません…。