The Equalizer [2021- CBS] 早速1話を見ましたよ

さて今回は、今年2月7日からアメリカのCBSで放映が始まった『The Equalizer』のクイーン・ラティファ(Queen Latifah)版リメイクです。やっぱ好きなドラマシリーズなので、今回のバージョンがどうなってるか気になって早速見ました。まだ1話しか放映されてないけど。この先長いのでいろいろ変わる可能性あるかもしれないけど。

オリジナルの『The Equalizer(ザ・シークレット・ハンター)』のページでも書きましたが、日本では大昔に私と同じように夜中に見てた人以外は、ほとんどの人が知ってるのは2014年の映画デンゼル・ワシントン版『The Equalizer(イコライザー)』の方だと思います。そしてその映画のノリでオリジナルやこれを見ると、私の逆パターンでショックだと思います。笑。

というのも元々のテレビシリーズはニューヨークの高級アパートで優雅なリタイヤ生活を送る元CIA工作員の主人公Robert McCall(ロバート・マッコール)が、新聞広告を見て助けを求めてきた依頼人を助ける一話完結の物語です。社会性のあるネタもあれば、裏社会のつながりや仲間と協力したり、闇シンジケートとの戦いがあったり、少年漫画の『シティーハンター』を真面目にした感じってそんな感じ。

主人公はイギリス俳優の故エドワード・ウッドワードでしたが、彼のマッコールは高そうなスーツ着てジャガーに乗ってるイギリス紳士です。アメリカ人の別れた妻と彼女が育てた息子スコットがいて、彼との軋轢を経たつながりや過去の恋愛話とかもあったりして。

謎めいた元同僚コントロールや元ネイビーのミッキー他、情報屋のジミーとかいろんな仲間との関係や、裏社会の世界観に子供ながらに憧れたり。平均年齢高めなのでアクションがきつそうだったり、古いドラマなので今見ると設定チャチなところもあったりしますが、それも含めて夢中で見たものよ。

The Equalizer イコライザー [テレビ版]

なのでデンゼル・ワシントン版の映画を見た時は、おハイソイギリス紳士のはずのマッコールがホームセンターでバイトするまで落ちぶれたーとショックだったのよ。こらこら。高級ブランドの金時計が安物時計になってたし。おいおい。

今時に合わせて人種とか性別とか変えるのはいいんですけど、キャラクター設定まで変わっちゃったら、そこ一番重要なのに困ると。舞台もボストンになってたし、仲間たちも出てこなかったし。あれはあれで面白かったけどね。オリジナルを知ってる人からすると、わざわざ『The Equalizer』名乗ってマッコールの名前つける必要があったのかって思いはあったりして。

まあ映画も人気出たから続編出たんだって話ですが。どうせリメイクするならオリジナルの世界観を現代でもう一度見たいよねって、そんな声は私だけでなく英語圏でもあったようで、それが今回のテレビ版になります。

なので映画版しか知らない、もしくは映画版のファンから見たら、逆の意味で「こんなのマッコールじゃないー!」ってなると。笑。今回のドラマのアクション部分はちょっと映画版の影響も感じられたけども。設定がね。

私的に気になったポイント

  • お名前は?

    オリジナルと映画版 Robert McCall(ロバート・マッコール)
    今回クイーン・ラティファ版 Robyn McCall(ロビン・マッコール)

    主人公が女性なので、ロビンって女性名になってました。

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  • おハイソ紳士はどうなった?

    CBSの番宣でも「ミステリアスなアフリカ系アメリカ人のロビン・マッコール~」みたいに書かれてましたが、役者さんはアメリカの歌手兼女優さんなので、さすがにイギリス英語は使ってなかった。彼女がキャスティングされた時点でそこは期待してなかったけど。笑。

    高校生の娘と叔母と暮らしてるシングルマザー設定みたいですが、住んでるのは広いアパートでした。生まれ育ちもアメリカらしく私服はカジュアルですが、ゴールドのアクセサリーとか似合うゴージャスな方なので華やかでいいよ。少なくとも貧乏そうではない。こらこら。

    オリジナル版のマッコールはほとんどスーツ姿でしたが、今回は普段はカジュアルだけど、お仕事中は全身ブラックのハードなスタイルしてたり、髪の毛まとめて制服着た運転手やスーツの弁護士に変装したり、場面ごとにファッションが変わっててより元スパイらしい感じでした。いろんな職業になりすます感じは『The Pretender』思い出した。

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    The Equalizer イコライザー ザ・シークレット・ハンター

  • 依頼の受け方

    さすがに今の時代に新聞の広告欄はないかなと思ったら、事件に巻き込まれた女の子が悪いやつに絡まれて連れ込まれてるとこへ割って入ってました。それと最後にモニターに依頼の文言打ってたので、今後は今風にインターネットで依頼を受ける形なのかもしれない。

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  • 家族と社会問題

    オリジナルは別れた妻に育てられた息子との軋轢と和解もテーマになってましたが、こちらでは一話の時点で高校生の娘と暮らしてて、彼女がグレかけてるとこで、自分が娘と同じ年代の17歳の時に車を盗んで牢屋へ行くか軍へ行くかになったって過ちを語って諭すシーンが出てきてました。この先も多分、娘との関係がいろいろ出てくるんでしょう。

    また昨今の人種問題も何かと盛り込まれてます。今回の被害者のアフリカ系の女の子の奨学金のチャンスを応援してたり、娘にも「みんな黒人の若い子を檻の中に入れる理由を探してる(だから人一倍気をつけないとならない)」みたいに訴えてたり。

    一方で自分が過ち犯した時に転落せずに選択肢を与えられたのも救ってくれる人がいたから――とか希望を与える感じにもなってたり。その辺の恩返しが彼女が人助けを始める理由になるっぽい。

    オリジナルでも人種差別と戦うエピソードはありましたが、主人公の立場がより弱者側に近くなったというか。

    どうでもいいんですけど、オリジナルの息子スコット役を演じてたのはウィリアム・ザブカ(William Zabka)さんなんですけども、最近話題の『コブラ会(Cobra Kai)』で久しぶりに見て、スコット大きくなったなーとしみじみ親目線になってしまった。←私よりずっと年上です。

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  • 仲間

    オリジナル版では元同僚でマッコールに仕事の依頼したり、たまに邪魔したり、謎組織『カンパニー(The Company)』に所属してたコントロールと、元ネイビーシールズでいつもジーンズ姿のミッキーが特に目立つ仲間でしたが、こちらも早速仲間が登場してました。

    マッコールを勧誘してたBishopは、元CIAの上司で警備会社運営してて彼女を助けてた設定から、コントロールに当たる役っぽい。離婚歴があるっぽい会話があったからもしかして彼女との恋愛話にもつながったり?
    ※2021年12月補足。リアルタイムだとシーズン2まで来てますが、Bishop役のクリス・ノース(Chris Noth)が婦女暴行疑惑でエージェント解雇にドラマ降板ということでこのキャラも途中退場でしょう…。恋愛相手もこっちじゃなかった。

    ダーツが得意で射撃も披露してたMelody。彼女を演じる女優さんライザ・ラピラ(Liza Lapira)はアジア系とスパニッシュ系のルーツがあるので有色人種枠もクリアと。元空軍設定で黒い帽子かぶって狙撃してたし、彼女が元海軍のミッキーに当たるキャラっぽい。

    その彼女の夫で、でかいモニターの前でハッキングとかやってた天才ハッカー設定のHarryはジミーとか情報屋の人たちっぽい。ムキムキで入れ墨入りまくってたので、オタク系ではない様子。

    更に警察も、オリジナルでは何人か警察の知り合いがいてマッコールはよく無理を通してもらったりしてましたが、今回は彼女の正体を知らないけれど、現場の写真を見ると変装して忍び込んでる彼女があちこちに写ってて「何者だ?」ってなってるMarcus刑事が出てきます。彼もこの先、彼女のことをもっと知っていろいろと近づいてくるんでしょう。

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  • アクション

    オリジナルは銃でバンバン撃ちまくり、時にはマシンガンとか出てくるし、閉じ込められた小屋で缶詰とかあるものを使った簡易爆弾や凶器を作る――なんてハラハラ設定もありました。一方で役者の平均年齢が高めなので走ったり揉み合いシーンはちょっと頑張ってる感出てたけど。

    今回も一話からバンバン撃ってる殺人事件で始まって、建物の上から狙撃したり、私の好きなドンパチが満載で嬉しい。走ったり揉み合いがちょっときつそうなとこも、オリジナルを思い出したよ。こらこら。

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  • 世界観

    ニューヨークを舞台にミステリアスな主人公が人助けをする、裏社会の仲間がそれを助ける、みたいな世界観はこちらでも生きてました。いきなり警察の護送車襲って依頼人の女の子奪還してたり、めちゃ法律を無視してたけど。笑。荒唐無稽な感じも昔のドラマっぽい。

    更に元スパイなのでスパイ道具や謎機械がたまに登場しててそこも子供心に夢があってワクワクしたけど、今回のリメイク版でもコンピューターを駆使したり、スマホに同期して盗聴してたりのスパイの謎ツールも早速出てきてて、これもオリジナルのワクワクをそのまま現代風にアレンジした感じ。

    対峙する相手も、初回は車の自動運転を成功させてる豪邸住まいの若き実業家ってテスラのあのお方をモデルにしたようなヤツが黒幕で、不具合で死者が出てたのを隠すための口封じの流れから、ディープフェイク動画を使って被害者の女の子が冤罪掛けられてた――って話だったんですが、そんな感じで今時の流行や時事ネタを盛り込みつつも、未来感がちょっとあったりしてました。

    

これからいろいろキャラクターが増えて世界が広がっていくんでしょうが、とりあえず見た感じでは、オリジナルの設定やキャラクターの特徴を残しつつの改変なので、あれが現代風になってこうなったのねって分かる感じで楽しいし、オリジナルファンへのリスペクトも感じられる気がします。

映画版のファンの人には怒られちゃうけど(何度も言うようにあれは別物として面白かったから許して)『The Equalizer』のテレビ版のリメイクとしてはこちらの方が懐かしさを感じます。英語圏のレビューは結構ひどいんだけども、笑、私は面白かった。続きも期待です。