Peaky Blinders: Series2(ピーキー・ブラインダーズ: シーズン2) [2013- BBC] ネタバレ感想

前回Series1を書きましたが、今回はSeries2。ほんとはSeries1-2を1ページにまとめる予定だったけど、脱線しすぎて長くなりすぎたなんて言えない…。反省してないからまたこのページも長いです。例のごとくアイルランドとIRAに偏ってます。※このドラマはイギリスが舞台のイギリスドラマです!

ドラマの背景の実在の団体や人物の話、彼らのルーツであるロマ(ドラマ中ではジプシー呼び)のこととか、このドラマにちょこちょこ出てくるIRA(アイルランド共和国軍)とUVF(アルスター義勇兵)のドラマ当時と現代の違いなどは最初のページで書いてます。

私は英語版で見てるので、この先の固有名詞は英語で表記します。そしてここから下は完全ネタバレしてます。ツッコミ入れまくってますが、けなしてるわけじゃありません。ツッコミ入れながら見るのが面白いんです。

Series2 1921-1922年

E01
前Series最後のオチは、Graceが早撃ちでCampbellを撃ってたところでした。やっぱり暗殺者…。そして2年後。Adaの夫Freddieは病死退場してて(今年何かと話題のスペインかぜ設定っぽい)葬式してる間にパブが爆破されてる。Thomasは事情を知ってるであろう対立パブへ行くと、見知らぬちびっ子に呼ばれる。そしてあちこち歩き回って男女に会う。

– The King offers you a peace treaty and you start a war about it.
– So are you for the treaty or against the treaty?

Thomasが「国王が平和条約(英愛条約)を提供し、あんたらはそれについて戦争を始める」って切り出して、その後に「条約に賛成か反対か?」って聞いてるので、二人は前回S01E03のとこで説明書いたアイルランドの反条約派(anti-Treaty)か条約賛成派(pro-Treaty)らしい。まあ答えを先に書くと、条約賛成派なんだけど。

S01E03でフライング登場してた『Irish Free State Army(自由国軍)』は、条約締結後のこの賛成派のことです。条約の是非を問うアイルランドの選挙で勝ったので暫定政府側とかも言う。

ということで、Series1はアイルランドがイギリスからの独立戦争始めてIRAが武器を必要としてた辺りですが、今回は独立戦争が終わり、英愛条約を締結する頃の時代設定です。この条約を巡ってこじれてアイルランドは内戦に突入するんだけども、その辺の話は最終話E06辺りに出てきます。

※ただし最初のドラマの背景の下の方にも書いたように、イギリスからの独立を求めたのはアイルランドの南側・主にカトリックの人たちだけで、北側・プロテスタントの多い地域の人たちはイギリス側に残る道を選んでます。今も北アイルランドだけイギリスなのはその辺から。前者側の武闘組織がIRAで、後者はUVF。そっちも後々出てくるよ。ややこしいね。

賛成派・反対派どちらも独立戦争時代はIRAとして戦ってます。けど条約反対派は分裂後も反条約派”IRA”なんだけど、原則、条約賛成派”IRA”とは言いません。賛成派は自由国を選んで共和国を捨てて『Irish Republican Army=アイルランド共和国軍=IRA』ではなくなったので。中立派だった人とか一部をあえてそう呼ぶことはあるけども。

BBC『Peaky Blinders S02E03』
Peaky Blinders2- the pro-Treaty and the anti-Treaty

You would know that the king has offered the rebel Irish a treaty.
Now, some of the Fenians want to accept it.
The IRA do not. Now, the IRA have a long and glorious relationship with the garrotte.

BBC『Peaky Blinders S02E06』
Peaky Blinders2- the pro-Treaty and the anti-Treaty

Agents of the Crown joined forces with pro-treaty Fenians to arrange this murder.
I believe the governments intend to falsely blame the anti-treaty IRA.

このドラマでも、条約賛成派を「(pro-treaty)Fenians」と呼び、反条約派を「(anti-treaty)IRA」と呼んで使い分けてます。他にも「Paddies」つけてる呼び方もあったけど、「IRA」つけてるのは反条約派だけ。Series1のIRAの時代考証はツッコミどころだらけだったけど、このSeriesはちゃんとしてます。後のE04で「pro-treaty Republicans」って言ってるのは微妙だけど…。←ほとんどの人にとってどうでもいいポイント。

 
ドラマの話に戻ると、彼らとThomasは互いに素性を調査済み。パブ爆破も彼らの仕業らしい。脅されてThomasは暗殺を引き受けたみたい。

ちなみに、前Seriesの歌のお兄さんと、Series5のJimmyの人が出てるって書いたドラマ『Resistance(Rebellion リベリオン: Series 2)』には、この条約賛成派の女性の方とLizzieの人も姉妹役でメインキャラとして出てます。全5話なのでぜひ見てね!同時代のアイルランド側の物語です。

Resistance(Rebellion: Series 2 リベリオン: シーズン2) [2019 RTÉ]【前編】ネタバレなし・ドラマの概要と感想

 
Thomasのスパイしてる警察Sergeant Mossが、ヤツが極秘ミッションのためにアイリッシュデスクとして戻ってきたって言ってたけど、それは――Graceのストーカーして撃たれてたおっさん改めCampbell。片足が不自由になってるけど生きてたらしい。ちゃっかりMajor Campbellになってて昇進してる。警察からIntelligence Service(SIS)のチーフにジョブチェンジしてるっぽい。

 
Shelby一家はロンドンへの事業拡大の会議してる。それでロンドンでイタリアギャング側・競馬王Sabiniのクラブ荒らしてたり。ちびっこだった末っ子Finnは大きくなっちゃってちょっと悲しい。役者さんも変わってる。前Seriesは『The Shelby Brothers Limited』って社名だったのが、Johnの奥さんとか女家族も増えたから(?)『The Shelby Company Limited』になってるね。

と思ったらThomasは売春婦Lizzie Starkとヤってるんだけど、彼女は仕事だけどさ、S01E04で弟Johnが結婚しようとしてた相手じゃん、結婚止めてた相手じゃん。よくできるなとモヤモヤ。常識求める相手じゃないんだけども。後には自分が彼女とできてるしさ。←先のネタバレ。

彼女はカタギになりたくて、タイプライターの勉強始めたとか、お金受け取りつつももらわない関係になりたいとか言ってる。そんな切ない独白を上の空で聞きつつ出て行って、Thomasはデブったおっさん殺して兄弟に手伝わせて始末してる。

最初に条約賛成派の二人に頼まれた『Irish business』だそうで。死んだ人は多分、反条約派IRAなんでしょうか。このドラマ、イギリスドラマだからアイルランドの独立戦争も内戦も主要なとこが全てイギリス国内で片付いてるんだよね。まあドラマだから。

Pollyは生き別れた息子と娘の居場所を探してたり。Thomasは一応はちゃんと話聞いてたらしく、Lizzieを秘書としてカタギの仕事で雇ったり。Sabiniたちが報復で長女Adaを襲ったり、Thomasをさらってボコボコにしたり。舌切られてたよね。ぐろいです。そしてトドメ刺されそうになったとこへ来たのがCampbell。


E02
前回のケガで主人公とは思えないほどすごい顔になってるThomasの病室にCampbellが来る。前話の暗殺や埋めた場所も知ってるって。話を逸らすのにThomasはGraceがニューヨークにいるって言うと、Campbellも知ってて裕福な銀行家と結婚してるとか言ってた。きっと幸せに暮らしてるはずって、後のシーンででっかいダイヤの指輪してたし。やっぱ金か。

病院を出たThomasは、ユダヤギャングのAlfred Solomonsに会うためパン工場を装った酒の醸造所を訪ねてる。前回クラブ荒らして報復でボコボコにされたイタリアギャングSabiniと彼らは闘争中らしい。それで足がかりとしてユダヤ側と仲良くしようとしてる。けどそんな流れもSabiniには漏れてたり。

Alfred Solomons演じてるのは人気のTom Hardyなんだけど、訛りってよりもキャラクターとしての喋り方なんだけど、すごい聞き取りにくいです。笑。このドラマで一番わからん。わざと回りくどくはぐらかす会話するから余計に、英語字幕を凝視してしまう。二番手はSeries5のBilly BoysとJimmyのスコットランド訛り。

 
Thomasはマネロン&Pollyの誕生日プレゼントでAdaとPollyに豪邸買ってあげてる。私も欲しいよ。Pollyが引き離された子供たちを探してるのをJohnの嫁Esmeに聞いた彼は、こっそり調べて娘は亡くなったけど息子Michaelは生きてるのを知る。ちゃんとした家で普通の子として育てられてた。彼に連絡先を教えて去ってる。

 
ThomasはChurchillに暗殺の見返りとして輸出許可を依頼してる。その際に第一次大戦で勲章もらったこととかアピールしてる。Campbellには勲章がない(=戦争に行ってないから)ことでたびたび嫌味言ってたし、戦争行かなかったことは余程の恥なんだね。

Arthurも戦争のPTSDが悪化して、ボクシングで若者を殴り殺しちゃってたり。ひどい…。E01で爆破されてたパブのリニューアルオープンも行かず鬱になってるところで、末っ子Finnにもらったコカイン吸って確変モードに入ってたり。彼がクスリキメるたび音楽変わるのは笑いどころだよね。

※Netflixだと版権の問題でほとんどのサウンドトラックが変更されてるらしい。私はオリジナルの方で見てるので、日本語版で見てる人とは違う曲かも。

BBC『Peaky Blinders S02E02』
Peaky Blinders - It's called Tokyo.

コカインの隠語が「Tokyo」なんですけども…。もっとマシなものにつけてください。笑。

覚醒剤は確か日本のお医者さんが抽出成功して元はシャッキリするお薬として使ってた(コーヒーみたいな)そうなので、アメドラとかでもよく謎日本語アイテムとして登場してるんだけど、コカインは特に由来もないはず。ぐぐったらプロデューサーがこの時代の彼らのスラングだったって言ってるのでとりあえずドラマ内ではそれが正しいようですが、そんな説は知らないって言ってる人もいたり、コックニースラングだって書いてる人もいたりする。まあそんな感じ。

Media Centre – BBC
http://downloads.bbc.co.uk/mediacentre/peaky-blinders-s2.pdf

PDFの38P目

Arthur is sent to handle the London end of the Peaky empire in the big city and his head is somewhat turned by Tokyo, which is the street name for cocaine at the time.
この時代にコカインのストリートネームとして「Tokyo」って呼ばれてた

 
パブのお祝いから離れて一人ThomasはGraceからのお手紙を読まずに食べ…燃やしてる。一方で、若いお兄ちゃんとイチャイチャしてるPolly。彼女もモテ設定があって(本人が積極的に行ってるのもありそうだけど)いろんな人とデキてるんだけど、なんでモテてるのか正直よくわかりません。←失礼な。

そしてヤることやって酔って朝帰りした彼女の豪邸の前に、息子Michaelが立ってる。


E03
CampbellとMossが、アイルランド人の殺人事件の話してる。英愛条約を巡ってアイルランドの動きが激しくなってる様子。ついでにGraceのことは引きずってない宣言してる、どう見てもバリバリ引きずってるおっさんCampbell。

Thomasたちは数稼ぎに逮捕歴がないやつを刑務所に潜り込ませるってことで、カウボーイ映画好きで木彫りの銃と姉にもらったガンベルトを身に着けてる男の子を雇って行かせたら、Sabiniの部下にPeaky Blindersの一味と間違えて殺されちゃう彼。可哀想すぎる。カタギの子になんてことをさせるんじゃ。次の回でお墓に木彫りの銃置いて泣いてる遺族に金握らせてるけどさ。

後のシーンでArthurも前話で撲殺しちゃった子のママに復讐されそうになって、金で言いくるめようとするシーンがあるけど、Peaky Blindersはギャングなのでひどい面もあります。

 
PollyはMichaelが戻ってきて、母親として世話してる。さてこのMichaelの役者さんFinn Coleは、Jonhの役者さんJoe Coleのリアル弟です。ドラマではいとこだけど実際は兄弟なのだ。言われてみれば似てるような、似てないような。言われないとわからないよね。

BBC『Peaky Blinders S02E02』
Jonh役・Joe Cole(兄)と、Michael役・Finn Cole(弟)
Peaky Blinders - Joe Cole and Finn Cole

 
Thomasたちがお馬さん買いに行くってところに馬好きなMichaelが口を挟んできて、連れてくことになった兄弟たち。ママがピクニックみたいなサンドイッチと紅茶のお弁当を持たせてくれてみんな笑いつつ合わせてる。Michaelもこの時点では初々しかったよね。過去形にすんなって感じですが、不貞腐れてたり片鱗はあったものの、その後のSabiniの暗殺者が来る辺りから不穏な感じになってきた。

お馬を買ってThomasは未亡人の調教師May Carletonと出会うけど、演じてる女優さん(Charlotte Riley)は、前話にユダヤギャングとして登場してたTom Hardyのリアル奥さんです。プライベートのゴシップニュースとかたまに見かけますが、とりあえず綺麗な奥さんは泣かせないでねと。誰に語り掛けてんだ。


E04
条約賛成派の男女再登場で、その場にはCampbellもいます。仲間だったのねって、元々イギリス側で独立に反対してた北アイルランドのUVF寄りの人間と、独立戦争が終わりイギリスの条件を飲んだ南アイルランド側の条約賛成派(元IRA)は「イギリス側についた」って大きな括りでは同じですが、まあこれドラマの設定ですね。つっこむな。Thomasも無茶苦茶突っ込んでたけど。笑。

そしてまた暗殺を依頼されるThomas。相手はChurchillと条約賛成派の両者が消したいヤツだそうだ。けど断って席を立ってる。Churchillに合法ビジネスの資格取り上げられるぞって脅すCampbellに、男女の男の方は反条約派のスパイだって言って始末したら考えるって。その後のシーンでスパイだった彼は、誰かが掘ってる石炭の中に埋もれてるから望み通りにされてしまったらしい。Thomasはそれで依頼を受けたようで、高級住宅地で何かのテストしてたり。

 
MichaelはThomasにカタギの仕事を手伝いたいってガンガン押して、18歳の日にThomasから懐中時計贈られてビジネスに迎え入れられてる。Thomasはウイスキーを禁酒法下のアメリカとカナダに輸出しようとしてたり、輸出品にArthurがお薬紛れ込ませようとしてるの諫めてたり。信託基金を作ってAdaやJohnの子供たちに財産残そうとしてたり。ビジネスは合法・非合法両方並行してる。その際、書類のサインをAdaに求めて病気なのか聞かれてる。

コカイン中毒のArthurはSabiniの店壊滅して乗っ取る気でノリノリだけど、その裏で闘争中だったAlfred SolomonsのもとにSabiniは白旗を持って停戦交渉に行ってる。さりげなく自分たちに有利な話に持っていこうとしてるSolomonsに突っ込みつつ、同級生だったらしい話を交えて協定結んでPeaky Blindersを倒す約束してる。

 
Thomasは前回買った馬を調教師Mayへ預けることに決めたようで、彼女はThomasを尋ねてやってくる。オフィスやパブを案内したりお馬さんに会ったり。ここで馬の名前が『Grace’s Secret』に決まってる。その後は彼の方がMayの豪邸へ行ってたり。未亡人の彼女とは当然のようにヤってたり。一方でロンドンにいるGraceに電話してたりもする。夫が出て無言で電話切ってる彼と、間違い電話の主がThomasだと察してるGrace。

カタギの部分の仕事を手伝い始めたMichaelとPeaky Blindersメンバーの息子Isiahが飲みに行ったパブで人種差別されたことを言ったらArthurとJohnが店を壊滅させてたり。ここはスカッとシーン…か?やりすぎだよね。笑。


E05
Solomonsにユダヤの過越祭の食事に招待されたArthurたちが捕まってボコられてグロシーン。裏でSabiniと協定結んでたのを知らなかったと。半殺しにされたArthurは刑務所へ送られて、前回パブ壊滅のきっかけを作ったMichaelも逮捕されてる。とばっちりだけど、Campbellが二人を捕まえたのはThomasにちゃんと暗殺の仕事させるためだって。ますますとばっちり。

ArthurとMichaelの報復のため一家は作戦会議して、Johnの嫁はLeeファミリーの男たちも呼ぶとか言ってる。そこで血がつながってない嫁は家族じゃないとか言ってるPollyと嫁・小姑対決みたいになってたり。

息子Michaelを助ける書類をもらうためPollyがCampbellとヤってたり。おっさんあえいでるよおえー。←ベテラン俳優に失礼な。そしてPolly叔母さんなんでモテるのか分かったよ。そういうテクがあるからっぽい。←大人の会話。

それで解放されたMichaelはどうして出られたか教えられたらしくて、ママをちょっと冷めた目で見てる。タバコ吸って荒んでてすっかり一家に馴染んじゃってるし、もはやいい子なのは末っ子Finnだけだよ。

 
Thomasはお馬さんの様子を見にMayのところへ行ってる。お馬さんが飲む水にいる寄生虫の卵を金魚が食べてくれるんだって。薬より安いとか言ってるThomasに積極的に迫ってるMay。けど前回の電話がThomasからと気が付いたGraceが電話してきて、彼は会う約束していたり。

Graceは女友達と会うとか嘘ついてお洒落してThomasと密会してる。夫との生活を気遣って紳士を装うThomasと、夫は優しくていい人だって言いつつも何かが不満げなGrace。彼女がハンドバッグ開けてるとこで狙う気かって言ってるThomasが笑えます。暗殺者Graceに銃持たせると危険だからね。銃なんて持ってないって怒ってたけど。

そしてなぜか彼女がファンだって喜劇王に会わせてたり。ここで言ってたChaplinはロマ(ジプシー)ルーツって説は近年でてきてるらしい。隙を見てCampbellに電話して、彼女とこれからヤるって遠回しに言って嫉妬させようとしてたり。というわけで結局はヤってるむっつりThomasです。Graceも夫とは不妊治療中とか言い出すし。どうもThomasに会う気になったのは、不妊が自分のせいって言われたかららしい。

それ聞いてThomasはMayと別れようとしてるしさ。Mayは言われた通りに金魚用意してる素直な彼女なのに、ひどい男です。周りを振り回してるGraceとThomasはある意味お似合いのカップル?

 
捕まってるArthurを訪ねに行ったJohnは前話でThomasが時間計ってた高級住宅地で玄関爆破してる。警察が来るまでの時間計って、実行に移したってことらしい。これが依頼された暗殺の件っぽい。


E06
もしもに備えてお手紙書いてるThomas。E04からの身辺整理もこの一環だったらしい。

暗殺はアイルランド内戦のきっかけになるだろうけど、Peaky Blindersは関係ないって庇ってる。そしてCampbellのこととか書いてるけども、この依頼は元帥Henry Russellってやつを暗殺することだったようです。これは一応元ネタがあります。

実際の事件
1922年6月22日。Sir Henry Wilson(ウィルソン元帥)がイギリスロンドンで暗殺された事件。後に実行犯のIRA2人が絞首刑になってます。アイルランド生まれのWilsonは、UVF側と親しくて南側への規制を強化したりで元々IRA側にも嫌われてた。そしてこの当時は先に書いた英愛条約を巡ってアイルランド内の賛成派と反対派の亀裂が大きくなって、反条約派IRAが『Four Courts(裁判所)』を占拠して一触即発だった時。

Churchillは暗殺を反条約派によるものとして、条約賛成派(暫定政府)が制圧できないなら再度イギリス軍を投入するとプレッシャーをかけます。そうなるとアイルランドはまた自治を失ってしまう。更には6月28日に反条約派が反条約軍将校逮捕の報復として賛成派の上級将校を誘拐したこともあり、Michael CollinsはFour Courtsへの砲撃を指示して、内戦に突入します。と、こんな流れの契機の事件。

※実際の内戦のきっかけは、前者の暗殺よりも後者の上級将校J. J. O’Connell誘拐の方が大きい。反条約派が様々の事件を起こしたのは、イギリスと対立することで再び賛成派・反対派の両者を結び付けようとしたからで、本当はどちらも内戦なんてしたくなかった。

神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 人物伝記(1-055)
東京日日新聞 1922.6.24 (大正11)
ウィルソン元帥暗殺さる 敬弔のため英国下院休会
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10086869&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1

実際の大正時代の日本の新聞だよ。100年前でも2日後には日本のニュースになってたのね、すごいね。

ドラマだとChurchillとつながってる条約賛成派&UVFが仕組んで、反条約派IRAのせいにする――という流れらしい。Thomasのお手紙によると。※ドラマは勿論フィクションなので事件の日とかいろいろ違ってる。

Michael Collins マイケル・コリンズ ネタバレ感想とゴシップ話?

 
さてダービーの日にThomasはこっそりその任務を遂行しようとしつつ、牢屋から出てきたArthurたちPeaky BlindersにはSabiniのライセンスを燃やさせようとする。その前には蒸留所の取引の取り分を巡ってSolomonsに手榴弾仕掛けたとか言って心理戦して勝ってたり。PollyはMichaelをカタギなまま社会復帰させるため金渡して街を出るよう告げてたり。

CampbellはこっそりUVF(Ulster Volunteer Force, アルスター義勇兵)の『Red Right Hand』ってやつらを呼んで何かを依頼してる。Red Handの意味と共に最初のドラマの背景のとこの下の方で書いたけどもUVFもこの時代と今では別物とされてますが、北アイルランドアルスター地方のプロテスタント義勇兵。IRAの対立組織です。

 
そしてダービー会場。Peaky Blindersが準備してる頃に、Thomasはお馬さんに会いに行ったついでにMayといちゃついてる。一応もしもに備えたお別れの挨拶のつもりみたいだが。彼女と別れて暗殺の準備へ――と思ったら、今度はGraceが押しかけてきて、忙しいとこだってのに妊娠したとぶちかましてる。不妊は夫の方だったらしくて、もう見切りつけてThomasとより戻す気だし。

綺麗に言えば運命の相手って言えなくはないけど、二人はやっぱり似た者同士。でも彼女を一旦追い払って、Thomasは暗殺完遂のためLizzieに元帥Henry Russellを誘惑するよう依頼してる。せっかくカタギになったのにって嫌そうだけど。

レース直前にはThomasはCampbellに「Graceは自分を愛してるって言ってた」とか、余計なこと言ってわざわざ煽ってます。Pollyの復讐だったぽいが、いちいち当てつけ報告していじめてるよね。

 
レースが始まってArthurたちがSabiniのライセンス燃やして暴れてるとこで、ThomasはLizzieが元帥を誘い込んだ場所へ潜入しようとしたら警備に阻まれてるし。その間に彼女は襲われてるし、他人に汚れ役やらせるとかつくづくひどい男だよ。

それでも裏口から行ってLizzie助けてHenry Russellを無事に仕留めて、IRAらしきアイルランド人が逃げてくのを見たって偽装証言してる。それが上でお手紙書いてた「彼らは反条約派IRAのせいにするだろう」って――IRAのせいにしてるのはお前じゃ!と勿論ここで突っ込むよ。

その後、LizzieをJohnが慰めてて、一度は結婚する気になった相手だから優しいのねと思ったり。ケンカ早いけどJohnも兄弟の中では何気にいい子だよね。てかThomasだけが屈折してるような…。戦争で人が変わっちゃったみたいなことをS01E06でPollyがGraceに言ってたけど。

それぞれ別の用件でThomas待ってるGraceとMayは鉢合わせしてて、互いに悟って火花散らしてたり。彼女に自分の名前名乗ってるGraceが怖いんですがー。その頃、Campbellは暗殺の件をChurchillに報告してるところで、Pollyと会って電話ブースで撃たれて今度こそ退場。さよならおっさん。すぐ近くでGraceがThomas待ってて彼の死に気づいてないってシーンが最後まで切ないね。

 
無事に終わったと思ったとこで、Thomasは男たちにさらわれてる。Campbellが雇ってたUVFの『Red Right Hand』で、彼らは畑の真ん中でThomasを殺して埋めようとしてる。天国から地獄へです。もうちょっとで全部手に入るとこだったのにあーあってことで穴掘られて覚悟してたら、彼らの一人が仲間を撃って、驚いてるThomasにはChurchillがまだ用があるから生かしとけって言ってたと。

そしてファミリーの元へ戻って、Michaelに仕事したいって迫られてるとこで、結婚する宣言してるThomas。それでエンド。

次からはIRAもほとんど出てこないのでサクサク進みますよ。たぶん。
Series3へ続く。