マルチな勧誘の思い出

※タイトル画像はこの間私が行ってきたリゾートホテルのプール☆もちろん嘘ダヨ☆

 
日本も今月から2年ぶりに観光客を受け入れる(ただしツアーのみ)みたいなニュースを見たので思い出した話を。

まだ世界がコロナで騒がれる前、某所の空港でセレブな世界旅行をしているという若い日本人に話しかけられて、初対面からちょっと馴れ馴れしかったので、お金貸してくれ系か、何かの勧誘だろーなと思いつつ話を聞いてみたら、どうやらマルチだったという出来事がありました。若いのにあちこちの国を行き来してて一流ホテルに泊まってるとかいろんなアピールをしてきてたので、思い切り警戒してましたが案の定というか。

アメリカで生まれた会員制の旅行会社で会員になると安く海外へ行けるんだったかな。それだけならただの会員制組織なんだけど、新規に誰かを勧誘するとキャッシュバックされるとか、成績が良いとランクが上がって報酬が増えるとか、そういうのが加わってくると一気に怪しくなってくる。

スマホで自分のInstagramを見せてきて、ここも行ったあそこも行った、ほらすごいでしょって自慢して来たあからさまにやばい人でした。でも本人は素晴らしいシステムだと信じててこちらにも勧めてくるし、私が入会すれば私も相手も幸せだしメリットしかないよ、みたいなノリで。

もう宗教。

もうすぐ時間だからって無理に逃げてきたわけですが、その後もまた出くわさないかドキドキしつつ人目を避ける羽目になって私はなにをしてるんだろーなと思ってみたりして。そして家に帰ってからその人の言ってた話をぐぐってみて、団体名も出てきたりして「これかー」ってなったり。入らなかったけど。

ちなみにコロナがダイレクトヒットするビジネスだったせいか、この件をすっかり忘れてた2020年の12月に破産申請してたらしい。その後2021年末には別の会社に買われて名前を変えて今も同じビジネスモデルで続けているらしい。

 
若い子ならとりあえず「あちこちの国に行ってみたい」ってのが先に来るかもしれないけども、それであちこちの旅画像をSNSにアップして自慢とか楽しいかもしれないけども、私はアメドラ好きなくらいだから基本インドア派だし、おばさんおねえさん世代になると「用があるから行く」んだよ。勿論このご時世ですら海外旅行しまくってるアクティブな高齢者とかもいるにはいますけども、少なくともそういうタイプじゃない。

けどまあ街中歩いてる人を勧誘するよりは、空港の方が確率は高いだろうとも思ったりして。内容的に。なので空港とかでボーとしてるカモっぽいのを見つけたら勧誘してきたわけね。

 

お鍋売って上位会員になってフェラーリに乗ろう

私の勧誘体験と言ったら、若い頃にはお鍋で有名な団体に勧誘されたことがありました。知らん男の人から電話がかかってきて間違い電話ですよって切ろうとしたら、今度会ってセミナーに来ないっていきなり稼げるビジネスの勧誘して来られて、誰だよお前ってパターンで対面してないんだけど。電話番号知られてて、切ってもかかってきて勧誘されて、最後は迷惑電話でブロックした。

でもこっちが切る前は必死で勧誘してきて、話に乗ってこない私に年収一千万だのフェラーリだのが羨ましくないの?向上心ないね、女の人は結婚すればいいと思ってんでしょみたいな、ことも言ってきて、なんでケンカ売られてんのさ?みたいな不快な気分になったのでいまだに覚えてる。

そもそも女はフェラーリ欲しがらないの。フェラーリ乗ってる男に貢がれたいんだよ。こらこら。

それだと電話の相手の発言通りになっちゃうけど、自分で稼ぐとしても女が欲しがるのは、ブランドとか宝飾品とか身につけるものとかなのではと。男性でも時計マニアとかいますけど。私の知り合いにもアメドラみてあれはロレックスとか言ってるやついた。

とまあ脱線してますが。この電話の勧誘はマニュアルだったのかはわかりませんけど、女心が分かっていなかったので多分稼げてないと思います。電話の勧誘と言ったら他にもマンションとか電話の営業もムカつくけど、こっちは煽ってこないだけまだまし?

    

※ネットワークビジネスの解説から極意まで。

情報商材系

その後にインターネット時代がやってくるのでありますが、サイト遍歴で書いたようにいろいろ構築とかやってると、ブログ作って稼ぐぞーな情報商材系の人たちにも会うわけで。真面目なCMS構築のセミナーだと思いきや、商材屋さんたちがいっぱい参加してたこともある。

まあ本業の片手間にやってる人もいる(た)からはっきり分かれるものでもないけど。…って当たり前のように言ってるけど、商材屋って何って?

『商品』を売るなら『商品屋』――って言葉はないけども、商品を売るのは普通の『販売』です。ネットの場合は『物販屋』とかも言うね。

対して『商材』も『商品』だけど『素材』『材料』的な。『商品』よりもラフな感じ。これ自体は怪しくない。自分で撮った写真やイラストを販売するなんて真っ当なのも、広義には商材屋さんです。大体は『素材屋』って呼び方してるけど。

 
ネットで言う商材屋は大体が『情報商材屋』さん。でも情報の商材って言われても、何の情報?これは写真やイラストと違って漠然としてるし、はっきりしない。役に立つか立たないかも千差万別。だからアヤシイ。

まあ一般的には『情報商材』と言えば、ネットで稼げる情報を売るものが多いけど。男性ユーザーが多いせいか『育毛情報』とかも売ってたりするし。『ゴルフの上達法』みたいな技術マニュアルもある。女性向けの『ダイエット』とかもあるよ。何でもあり。

ただそれの書き手――あなたにそんな情報を売りつけるのは誰か。これには資格も経歴も必要ありません。売ってるのはそれで稼ごうとする人たち。素人が適当に書いてるだけかもしれない。アヤシイ。

 
なので、到底実現できないネットで稼げるマニュアルもあったり、全然生えない育毛情報とか、薬機法(昔は薬事法)無視のやつとか、詐欺臭いのも多くなるのは必然。とか書くと怒られちゃうけども。ほとんどの人が情報商材買って後悔してると思われるので仕方ない。

販売の形式は、メールにコピペしたのを送りつけてくるだけのひどいのから、PDFマニュアル、パスワードで入れる秘密サイトに載ってるとか、お金がかかってるのはDVDとかいろいろあるらしい。

『稼げる』系の情報商材の中身は「お前が今読んでいるこのマニュアルをコピペして1000円で1万人に売れば1千万稼げるぞ」ってネタみたいなのから、こういうサイトを作りなさい系(リアルタイム情報系とか、いかがですか?系サイトとか)とか、動画サイトがいいよねとか、時代によっても変わるみたい。

まあ近年はYoutubeで何十億も稼いでるって人がたくさん出てきて、ネット一攫千金を狙う人たちはみんなそちらへ流れて、情報商材も廃れましたけども。Youtubeで稼ぐ方法をYoutubeでアップする、みたいなのもあるし、ラクして稼ぎたい人がいる限り情報商材はなくならないのでは。

 
つーことで情報商材系の胡散臭さは素人が商材をもっともらしく売りつけるところにあるわけですが、それも1人にしか売れなかったら儲からない。たくさん大勢の人に売りつけるから儲かるってシンプルなビジネスモデルです。

そのための手法――リスト化した人たちに紹介しまくったり、SNSで片っ端からフォローして「儲かる話知りたくない?」って営業してきたりが、とってもウザイ勧誘形式になってることが多いので、更に嫌われるわけです。

この辺の大勢へ紹介して売りつける販売マニュアルは、いにしえからの物販の有名マルチのマニュアルを元にしてるとか言われてました。なので効率的に稼げてた。有名になって情報を売り抜けた上の人たちは。

 

中高年に夢を見せる副業系

さて情報商材業界の有名な人には信者が付きました。「すげーああなりたい」って。その信者たちを会員化して定期的にメルマガとかを売るだけでも少し前は儲かったみたい。今風に言うと『情報商材のサブスク』ね。商材に限らずフツーの有名人の有料メルマガなんかもあるし、これ自体は特に問題ない。信者は好きで金払って購入してるわけだからさ。

有名人センセイたちはそうやって儲けて優雅な成功体験をSNSとかで自慢するわけで、信者はますます憧れて「ああなりたい」となるわけで。

 
そんなニーズにこたえて、今度はセンセイが会員制のセミナーとか儲かる塾みたいなのを運営したりもします。これもマルチの要素があって、たくさんセミナーに参加して講師のアドバイスをもらって(お金を貢いだら)上位会員になれる、みたいな形をとってるのもあった。セミナー仲間と協力して互いに切磋琢磨しあおう、みたいな横のつながりも作れたり。

元が情報商材屋さんなわけで、この手のセミナーの内容も、(中高年の主に男性を)ターゲットに「あなたの専門分野でネットで稼いでみましょう」みたいな内容らしく、知り合いがこれにハマってしまったことがあった。

もういい年した男性で、勤め先を退職してフリーで自営(というほど稼いでたのかは謎)やってた人だけど、売れるWebサイトのセミナーみたいなのに50万とか払って参加してて、自分の専門分野を使ってネットで稼ぐぞって夢を持っていた――のはいいんだけど、Webサイトの作成は素人だから私に安価(タダで)作らせようと勧誘して来た人であった…。更新作業とかメルマガとか作った後の管理も込みで…。

自サイトすら放置が基本の私に管理させるなよって結局は逃げたわけですが、知り合いだっただけに無碍にもできず、話を聞きつつも、いやそのジャンルは競合多いし大手企業が金かけてSEOして稼いでる、いわゆる『レッドオーシャン』市場なので、個人がサイト作って稼げるようになるのは難しいって――みたいに本人の夢と現実の差を説得するのが大変であった。が、セミナーで儲かる洗脳されてるので私の説得は聞かない。

どーでもいいがネットで稼ぐぞ系の人とコンサル系の人は『ブルーオーシャン・レッドオーシャン』とかの単語が大好きである。知り合いがこの手の単語と共に儲け話をしてきたら速攻で逃げよう!

まあ私も結局「協力してくれないんだ」って相手に責められて険悪になって疎遠になった。上手いこと逃げられた代わりに人間関係が壊れた。

「ホームページで楽して稼ごう!」って初心者に夢見せる商材屋やセミナーの人たちも悪いとは言いません。ニッチな趣味のサイトとか実際うまく行く例もあったようだし。しかし他人に作ったり管理させるとかの丸投げは教えるな!と。

 
ただまあこの手のセミナーも数年前くらいにピークが終わってるし、残ってるところも今は「Youtubeで動画を作って簡単に稼ごう」とかに変わってるらしい。しかし初心者には動画編集の技術はないから、セミナー講師の関連会社が特別ケアとしてぼったくって作ってくれる――ならマシで、夢見る受講者たちは多分安くできる周りのネットに詳しそうな人に丸投げしようとして人間関係を壊しているんではないかと。

稼げはお金払ってプロに編集お願いできるけど、そこまで行かない人で、なおかつ動画アップが『趣味』ではなくて『金儲け』って思ってる人は手っ取り早くお金が欲しいので、余計なお金は払いたがらなかったりしますが。

プロを目指すならなおのこと、必要経費としてちゃんとお金払ってプロに作ってもらうのが大事ですよ。

と、ここで何を力説しているのかと。

    
※月に400万から10万まで…。

SNSで勧誘系

マルチが嫌われるのは、勧誘がウザイし、「お金儲けしたい」とかのドロドロした欲求がストレートに見えるからうんざりするってのもあるかもと、書いてるうちにお腹いっぱいになってきて思ってみたりもした。

昔のお鍋とか海外旅行ができる系とかの商品を介したマルチはまだお金が前面に出てきてないだけオブラートには包まれてるけども、ネット時代になったら即物的というか情緒がないというか合理的というか、まあ金金金金儲けみたいな。

けど世の中もそうなってきてるので、お鍋よりも投資とか儲かる情報の方が食いつくんでしょう。コロナの頃に大学生へのマルチ投資の勧誘が流行ってるってニュースを聞きました。

けどいくら即物的になったとはいえ、ダイレクトにお金を集めて「倍にします」だと詐欺になります。投資で倍にしますとかは資格がない人がやると出資法違反とかで投資詐欺になったり。

つーわけで合法非合法とは。

 

ネズミ講とマルチとネットワークビジネス

日本ではねずみ講は非合法ですが、、マルチ商法(ネットワークビジネス)は合法です。違いはねずみ講が出資者を勧誘する無形勧誘。

1000円払って会員になって5人集めたら5000円。その5人がそれぞれ5人ずつ会員を集めたら25人になって25000円。更に…って出資者を増やしていって、勧誘するほど儲かるよって勧誘し続けるわけですが、大体うまく行かずに破綻するとか、ある程度集まったら言い出した人(組織の胴元)が持ち逃げするとかみたいな。これは参加もアウトです。

 
対してマルチ商法はモノの取引。つまり対価があるもの。

会員になったら割引料金になるし、更に友達を紹介してその人が○万以上買ってくれたら紹介者には○万円キャッシュバックされる。みたいな。これだけなら『友達紹介システム』とかでよくあるし、この段階ではマルチじゃない。

マルチとか呼ばれるのは、友達をたくさん紹介すると会員ランクが上がるとか紹介料が増えるとか、勧誘する方のメリット(お金が稼げる)に視点が置かれてるもの。日本語の正式名称は『連鎖販売取引』だったりするように、勧誘されて会員になった人も勧誘して…とつながっていくやつ。

普通の友達紹介なら何名までとか制限があるけども、マルチの場合は多いほどいいので制限つけてないことのが多い。自分が紹介した人が更に誰かを紹介するとその分も紹介料が入る――みたいにピラミッド型になってたりもする。

勧誘すればするほど上位の人は儲かる仕組みなので、紹介料で儲けたい欲求が見えすぎて知り合い全部を勧誘して人間関係を壊したりが悪い例。

 
ただこのビジネス自体が悪いわけじゃない。健康食品とか化粧品とかのマルチで有名企業になってるところもあるし、商品がちゃんとしてて破綻せずにうまく回っている限りは問題ないのも多い。とはいえ企業自体は法律を守っていても、末端の勧誘員が誰かを騙して入会させたり強引に売りつけるとか問題起こしたりもある。

マルチは「商品がいいからみんなに紹介したい」って100%ピュアにお勧めしてるのか、紹介された人が買ったら紹介した人にキャッシュバックされるからそれ目当てに「ほんとは大したものじゃないけど大げさに褒めて買わせたい」のか、見極めがつかない部分がどうしてもあるわけで。不純な動機=お金が絡むとどうしても胡散臭く見られがち。

 
更にこの手のマルチはメディアでバンバン宣伝する代わりに口コミに頼って広告費の分を会員の紹介キャッシュバックに使ってたりするビジネスモデルなので、会員が紹介して新規会員を増やしてくれないと発展しないわけだけから、猛烈勧誘が必須なのもある。

だけどメディアで無名であるゆえに「やたら○○さんがお勧めしてくるけど、テレビやネットの広告とか見たことない会社だしアヤシイ」って勧誘される側には思われたりもする。ぐぐると勧誘された人の体験談ばかりで、実際の商品の紹介が(広告費かけてないから)ないんで「やばい会社」て言われたり。

 
フツーの人は「あれこれ勧誘されて、こっちも勧誘しなきゃならないマルチって時点で、商品がどれだけ素晴らしかろうが論外」って感じであるかと思いますが。ただそれも文化差なのか、アメリカだと「みんなが儲かれば問題ない」って人も多いのかその辺あまり気にしない人も多いのか、大体マルチの新しいのはアメリカから流れてくるね。

この間もSNSで絶賛されてたアメリカの睫毛美容液ってのがあって、早速買う気でぐぐったらお店では売ってないマルチの商品であった。SNSの絶賛はステマってやつだったのか…。いやダイマか…。

 
ちなみに上でちょっと書いた投資系も、未公開株を買って上場したら売り抜けるとか、生き物の養殖とか牧場とかに出資してビジネスがうまく行ったら配当が倍になるとかは、ちゃんと法律をクリアしてれば問題ない。一口馬主とか、リンゴ園のリンゴの木に出資して実をもらうとか夢がある投資もある。

だからこそ、実際は存在しない未公開株とか、養殖してなくて集めたお金で自転車操業してるだけの詐欺投資とかが生まれるわけで。

この手のはちゃんと続いていればいい投資。けど大体が詐欺目的の嘘投資なので、高配当を騙るために本当に出してるうちに資金がショートするとか、ある程度お金が集まったら胴元が持ち逃げするとか、ねずみ講の破綻パターンと同じ道を辿ります。

 
マルチも会員が増えてうまく回っていればいいけど、伸び悩んで限界が来たり胴元があきらめて逃げだしたりすると同じように破綻してしまい、「あのマルチはやっぱり怪しかったね」とみんなに言われることになると。

まあ本当に儲かるか詐欺かは結果論だったりするね。

 

儲けの極意。全てに言える共通点は一つ

マルチ商材ねずみ講セミナー投資詐欺…。合法非合法どのパターンでも胴元にお金が集まるのは事実です。そして各団体の中で一番儲かってるのは最初に始めた胴元というのも共通してます。

言いたいことはわかるかな。

マルチとかでお金儲けしたかったら、勧誘してきた人のキラキラした生活に憧れて参加してはいけません。まあノウハウを知るための体験とかはありかもだけど。

マルチをやるなら自分が胴元になりましょう。マルチを作りましょう。

もちろん合法の内容でね。それが一番儲かるよ。と、どこかにもこんな話も『情報商材』として販売されてるかもしれないけども、親切にも私はタダでみなさんに教えてあげるのであった。←もったい付けてみた。

 
ちなみに、最初のSNSで海外あちこちの一流ホテルの写真見せて勧誘してきた人の話も、ぐぐったら会員になると素材としてそういう画像使えるんだよって言ってる人がいた。勧誘してきた人が実際に泊まったわけじゃないのかもってこと。負けじと私も真似して無料の素材サイトからリゾートっぽいのを借りてきた。

最近ここに泊まっちゃった☆。←もちろん嘘じゃ。てかここどこよ?

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プールで泳いで一休み。←これももちろん素材。

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ネットでキラキラした生活を演出するのは簡単だけど、リアルの出来事かはまた別なのでそこも気を付けましょう。

マルチ商法に関する悩みを全て解決する本:
断り方・辞め方・辞めさせ方・リスク・失敗した後の再起方法
Dr.ヒロ (著)

※著者の方はマルチにハマって極めた後に、Youtubeに転向して成功した方なので、勧誘する側・される側両方の心理をよくわかってて面白かった。