イギリスジュエリーマナーとアメリカのポリコレとインド占星術

いきなりなんだって感じですけども、今回は現実逃避な備忘録です。別にファッションブログ目指してるわけじゃないです。笑。海外ドラマもいろいろ見てて感想書かなきゃと思いつつ、次のを見ちゃうとそっちに意識が行ったりで書くのが追い付いてないのに脱線です。まあドラマとは直接は関係ないけど、ドラマでもカルチャーとして影響受けてる個所があるってくらいの関連性はあるかな。

先月のイギリス女王の任期70年だかのお祝いニュースの時に聞いた話とか、アメリカのジュエリーの話とかいろいろごった煮で。

しかし日本はイギリスの王室好きな人が多いしメディアが報道しまくってたのは知ってますが、アメリカもイギリス王室好きみたいでLIVEでやってたのは驚いた。共和党支持者がよく見てるとかいうFOXニュースですらよ。まあ共和党支持だから共和制支持=君主制否定って単純に割り切れるもんではないだろうけども。他国の王室話だからゴシップみたいに楽しめるってのもあるしさ。

むしろアメリカはまた他国だからいいけど、100年ほど前まではイギリス統治されてたアイルランドでも、イギリスの圧政や国王に忠誠を誓うのが嫌で(端折ってるけど間違いではない)独立戦争・内戦を起こして後に共和国になったくらいなのに、若い子たちはちびっ子王子がかわいいキャーとかファッションが素敵☆とか、ゴシップネタとか夢中になって、ドラマの『ザ・クラウン』も人気だそうで。うちの知り合いのアイルランド人が嘆いてました。笑。

まあどこも変わらんのね。とは言っても日本人の言う「皇室嫌い」は身内感があるけども、海外の(ヨーロッパの)王室嫌いは殺し合いの歴史とかあってレベルが違うので、時によってはセンシティブな話題になったりもする。

まあ今回はそんな物騒な話ではないので、本題に入ります。
 

イギリス(王室)では午後の6時まではダイヤは身につけてはいけないらしい

婚約指輪は除く。理由は光りすぎるからだってよ。でっかい石が光りすぎて物騒だから…ってのは警備されまくってる人たちは関係ないと思うので、まあ光りすぎて下品って感じな方なんでしょうか。

王室ルールとしては、ストッキングも履かなきゃダメとか買わなきゃダメとか他のルールと合わせてファッション系とかいろんなサイトに記事がありましたが、とりあえず他の話は置いといて。興味のある人は探してみて。

言われてイギリスの王室の人とかの写真とか見ると、確かに昼間のイベントはゴールドの地金だけのフープピアスとかネックレスとかが多いね。それはそれで公務にカジュアルすぎないかって日本人感覚だと思っちゃいますが。

日本にはない文化として、欧米では子供の頃から記念日に身内がゴールドのアクセサリーを贈ってくれたりするってのもあるらしく、ブレスレットのチャームを毎年増やしてくとかさ、そういう記念アクセかもしれない。

しかし地金だけだとなんか物足りないとかってやっぱり思ったりするかも。と、そんな時にはパールです。真珠です。高齢の方々はパールつけてるね。これだとちょっときちんと感が出ますって、そういうサイトじゃないんだけども。

ちなみにこの昼間はダイヤはアウトってのはメイン石がダメなだけらしく、取り巻きでメレがついてるのは普通につけてるから、そこまで厳格ではないらしい。私から見たら、ダイヤ一粒よりも、色石をダイヤで取り巻いてる方が余程派手じゃんかって思うけど。

なんかおかしくない?

 
そしてこのルールはヨーロッパでは共有――というわけでもないらしい。この話聞いたちょうど同時期にF1のモナコGPやってたけども、そっちの人らは昼間からでっかいダイヤピアスとかしてたからさ。

ついでにアイルランドの人にそっちはどうよって尋ねたら、派手なの付けてると襲われるよって理由で地味なの推奨してた…。でっかい指輪してると指ごと持って行かれるとかさ。ひぇー。そういう理由もあるのかヨーロッパの人は、地金アクセ率が高い気もする。

 
対してアメリカの人は記念にもらったジュエリーもだけど、日頃からでっかい婚約指輪もしてる人多いし、ダイヤペンダントとかピアスとかつけてる人もいるし、イギリスほどにはこだわりはないらしい。つけたいものをつけろ的な。まあ地域や場所の差はあるかもだけど。治安悪いとこだとやっぱり指ごと持って行かれるんでは…。

そして最初のイギリス王室の話に戻ると、アメリカの元女優さんが王室の人と結婚してゴシップネタになってますが、この人は日中もダイヤのピンキーリングをしていたりイギリス(王室)ルールには縛られてないのね。アメリカ的というか。その辺がやっぱり合わなかったのではと。

 
ちなみに日本だと、海外から来たマナーなのか日本固有かは知りませんけど、昼間は貴石(ダイヤ・ルビー・サファイア・エメラルド)全部駄目って昔聞いたことがある。イギリスよりも厳格です。しかしこれも最近は聞かない。みんな好きなの付けようよって感じなのでいいことですが。代わりに「結婚式では婚約指輪以外のダイヤはあかん」マナーになってるらしい。ちょっとイギリスに似てる。

冠婚葬祭マナーも「結婚式に真珠の二連はダメ」とか言ってたのが今は良かったりするそうで(?)時代で変わりますが。お葬式も昔は「何もつけない、あえてつけるならパール」って聞いたけど、今は「パールつけないのは失礼」になってるし。地域によっては「黒真珠に限る」とか決まってるとこもあるそうな。

そろそろジュエリーが欲しいと思ったら
著者:伊藤 美佐季

初心者から日本のジュエリーの合わせ方。

アメリカでは(大きめ)フープピアスは文化の盗用になる…?

さて続いてはアメリカのポリコレ話。今回のお題は(ゴールドの)フープピアス。上でカジュアルと書いた通り、地金だけのフープとかカジュアル感がありますが、今回は特にわっかの大き目なやつ。更にカジュアルかつゴージャスです。

さてしかしこれ、何も考えずに特に白人の人がお洒落だねって身に着けると有名人は特に、文化の盗用って叩かれる…こともあるらしい。実際過去に炎上したらしい。

なんでか。アフリカ系女性のアイコンだからってよ。言われればよくフープのわっかのピアスとかしてます。地味顔アジア系(私だけか)と違ってファッションとかメイクとかゴージャスな方が多いので華やかなのもつけこなせてます。そうやって彼女たちは独自のファッションを作り上げていったわけ。カジュアルっぽいのも含めて。

そのモチーフを白人がつけるってことは彼らが作ってきた世界観をパクることになる、だから駄目ってなるらしい。

2017年-2018年頃にフープピアスと文化の盗用については特に話題になってたらしい

Hoop earrings criticised as cultural appropriation
https://www.independent.co.uk/life-style/fashion/hoop-earrings-cultural-appropriation-latina-ethnicity-race-white-women-fashion-a8004381.html

直訳:文化の盗用として批判されたフープピアス

Why I Can’t Quit You, Hoops
https://www.nytimes.com/2018/01/11/style/hoop-earrings-identity.html

直訳:なぜフープピアスを止められないのか

Black and Latinx Women Don’t Care if You Wear Hoop Earrings. But We Do Want You to Stop Calling Them Trendy.
https://www.yahoo.com/lifestyle/black-latinx-women-don-t-140000385.html

直訳:黒人とラテン系の女性は、あなたがフープピアスを着用することを気にしません。しかし、私たちはあなたがそれを流行と呼ぶのをやめてほしい

ただしヒスパニックとかラテン系の人は除く。っぽい。というのもその人たちも差別されたり迫害の歴史があったりで、アフリカ系と同じくマイノリティとしてのアイデンティティをジュエリーに込めてるからとからしい。

とは言っても、これ一部の人が言ってるだけで、実際アメリカのテレビとか見ててもリベラルなメディアに出てくる白人の女性も普通にでっかいフープのピアスしてるから、気にするなら避けたらいい程度なのかもしれない。

 
一方で、聞いてから意識して見てみると、ドラマの場合は確かに近年は特に白人の人はあまりつけてない気が。キャラクターのイメージや雰囲気とアクセサリーも合わせるけども、そういう時に文化の盗用っぽく言われないためかも。

代わりにシンプルなスタッドピアスかレバーバック(ジャーマンフック・フレンチフック)が流行ってるのはそういうことかと。レバーバックはアメリカだとよく見かけますが、後ろに留め金があってフックピアスとフープピアスの間みたいな。これ落ちにくくて便利だけど留め金が壊れやすいから、日本ではクレームとか来たりで売りっぱなしにできないせいかあまり流行ってない。

    

※英語だとレバーバック(Leverback earrings)、日本語だとジャーマンフックかフレンチフック。
このタイプだと後ろが留め金になってて落ちない。

 
そしてこの話を聞いていて、気づいた分類のややこしさ。アメリカ人が言うラテン系と、私の思い浮かべたラテン系は違った。ここ脱線ですが。

アメリカで言うラテン系は『ラテンアメリカの人』だけど、私が思い浮かべた、日本やその他で言うラテン系は『ラテン民族』でイタリアとかスペインとかのヨーロッパ人です。フランスも意外やラテン系らしいが、まあステレオタイプで「よく女性を口説いてそう」な情熱的な国の人たちよ。←差別。

スペインが統治してた関係とかで南米の一部もスペイン語文化だったりするので、余計ややこしい。そしてヨーロッパの『ラテン民族』の人たちもジュエリー文化、フープのピアス文化があったりするので、その辺が私が「白人もフープピアスしてるじゃん」って思った辺りかもしれない。

まずイタリアは日本でもジュエリーの街として有名です。そして子供の頃からやっぱりフープのピアスとかつける文化があるらしい。日本にも有名ブランドのジュエリーが来てます。日本だと金が高いのもあって華奢ジュエリーが多くて年取ってくると皴にしか見えない!とか言われるので(こらこら)、年取るとなおのことイタリア系のゴージャスに見えつつ使いやすいジュエリーとかはありがたくなってきます。が、地味顔はやっぱりジュエリーに負けるのであった…。

スペイン辺りでも女の子が生まれると赤ちゃんの時からピアスしたりするそうで、それが他国の人には「さすがに早くない?」って虐待に見えたりでたまに炎上したりはあるらしい。この辺も日本人だと『欧米』って括っちゃうけど、それぞれ文化が違うって話にもなったり。

 
まあ、アジア系は直接は関係ないし、フープピアスつけてても文化の盗用って批判されることはないかと思いますが。もし言われたら昔の埴輪とか大仏はフープピアスしてるからアジア文化だって反論したらいいよ!と無責任に言ってみる。仏陀は元はお金持ちで耳たぶが垂れ下がるほどの重いピアスしてたのが、仏門入って物欲捨てたからピアス外して耳だけ垂れてるんだそうな。あっ、これじゃあ反ピアスだ…。

真珠もアフリカ系女性の強さの象徴らしい

真珠もちなみにアフリカ系女性の強さの象徴らしいです。アメリカの副大統領のカマラさんもよくしてる。しかしこっちは過去から現代までにいろんな人種の人たちがつけてるので、特に炎上することはない。

そして日本も「我が国の文化でもあります」ってちゃんとアピールしないと。イギリス王室に贈るくらい質のいい養殖真珠で有名な国ですから。と私もイギリス王室の権威を利用してみた。
 

そこでふと考える。アジアの象徴は?

中国が翡翠好きなのは有名ですが、東アジア系の見た目で緑色の石とかしてると中国人と思われやすいってのはあります。ただでさえ東アジア系だとどこの国へ行っても中国人が一番多くて、見分けつかないから日本人も韓国人も『中国人』って括られるからさ。加えてゴールドと緑色の石だともう中国人認定。これは悪気ない。

日本人でも翡翠のわっかのブレスとかしてる人見たら中国人と思うんでは。

これも細かいことを言うと日本にも翡翠が取れる場所があって糸魚川産の翡翠とかは日本の名産でもあり、むしろ中国では取れなくてミャンマーから質のいいのを買ってるというのに、すっかり中国のイメージになってしまっていると。
 

プラチナはどう?

プラチナが好きなのは日本人くらいだそうで、ジュエリーとしてのプラチナ利用は世界の8割くらいが日本らしい。残りはハイブランドね。ゴールドが主流の海外ブランドでも高いのはプラチナだったりする。

そういうわけでプラチナを身に着けてたら日本人ってわかるかというと――アジア人を見慣れてる人だと、地味だし中国人じゃなさそうって消去法から分かるみたいですが。オーストラリアとかの日本人観光客が多いとこだと、プラチナつけてるのは日本人って見分けつけて日本語で話しかけてきたりしてるみたいですが。

銀色のアクセサリー=シルバーでしょ、がアメリカではまず出てくるっぽい。アメリカ人自体がシルバーつけるから。最近はエコとかでステンレスとかもあるけどさ、まあどれも安いイメージ。なので防犯にはいいのですが、カジュアル好きに見えてたりする。がっくり。
 

おまけのインド占星術ジュエリー

インドと言ったら女の人がジャラジャラゴールドジュエリーつけてるイメージです。通貨が信用できないから財産身につけて持ち歩いてるとか。それもそれで追い剥ぎに遭いそうで危険じゃないのかって思うんですが。ダイヤ商人にユダヤ系が多いのも、あちこち転々と逃げるのにダイヤは持ち歩きやすかったからとか言いますな。

さてそんなインドのジュエリーを某所で見せてもらいに行ったんですが、ゴージャスなのとかあるのかな、買えればほしいなとかワクワクして行ったんですが。まずインドは22金で日本の18金は純度が落ちる=混ぜ物多いって鼻で笑われました。タイもそうらしい。純金は24金だからほんとはそれが望ましいんだけども、柔らかすぎて曲がっちゃったりするから身につけるにはちょっと純度落として22金だそうな。

次に星座を聞かれました。なんでよ。そしたら「あなたはゴールド付けないほうがいい。似合うのはシルバー」って。インドと言ったらゴージャスなゴールドジュエリーイメージなので、いきなり拒絶食らうとは。ショック。

◆インド占星術による12星座とゴールドの相性◆

●ゴールドジュエリーつけた方が運気が上がるよ
牡羊座、蟹座、獅子座、乙女座、射手座

●ゴールドジュエリーつけるとまあまあいいよ
蠍座、魚座

●ゴールドジュエリーをつけると害を及ぼすよ
牡牛座、双子座、水瓶座

●ゴールドジュエリーはできるだけ避けましょう
天秤座、山羊座

……害及ぼすとかコワイけどまあ占いだし?

ソース。いずれもインドの記事。
Gold strengthens Jupiter in Leo, Virgo but THESE zodiac signs should avoid wearing it
https://www.indiatvnews.com/astrology/gold-strengthens-jupiter-in-leo-virgo-but-these-zodiac-signs-should-avoid-wearing-2022-02-02-757691

直訳:ゴールドは乙女座と獅子座で木星を強化しますが、[これら]の星座はゴールドの着用を避けるべきです

Gold and Sun Signs: Astro advise for women who love to wear gold
https://www.hindustantimes.com/astrology/horoscope/gold-and-sun-signs-astro-advise-for-women-who-love-to-wear-gold-101648040086003.html

直訳:金と太陽のサイン:ゴールドを身につけるのが好きな女性のための天体のアドバイス

Benefits of wearing gold & rules to follow while wearing gold to attract wealth!
https://www.mygoldguide.in/benefits-wearing-gold-rules-follow-wearing-gold-attract-wealth

直訳:ゴールドを身につけることで得られる効果&ゴールドを身につける際に守るべきルールで富を引き寄せる!

 
あとでぐぐったら、これは厳密には『インド占星術』に基づいているので、私たちがよく知っている『西洋占星術』とは基準点とか座標軸が少し違うらしい。とか書いていて自分でもさっぱり意味が分かってませんけど。

でも英語で検索するとインド系の記事で同じようなことを書いているものがいくつか出てくるので、インド占星術ではポピュラーな分類らしい。しかしシルバーって…。なんか安いイメージある…って失礼な。

けどインド占星術によると、私ダイヤはつけてもいいよって。誰がでっかいダイヤモンドください。