アメリカドラマの脇役

アメリカは日本と違って役者の幅が広いとかいう割に、何作か見ていると、あのドラマに出てた役者がこっちにも出てるとか、そういう発見も多くなってきます。大体ジャンルの傾向があるようで、刑事ものや恋愛ドラマでよく見かける人とかいるよね。いつも同じ局のドラマで見かけるとかってのもあるし。インタビューとか見てると、制作者や監督と仲良くて呼ばれたなんて横のつながりもあるらしい。ゲストで出てそのままレギュラー化とか。それだと作ってる人のジャンルから似た系統になるね。

中には前のドラマとメインも何人か被ってたりして、二番煎じドラマみたいになってたり。まあ人気があると似たようなドラマを作るって、日本でもありがちなパターンでそうなることも多いんでしょう。

そしてメインキャストもそういう状況なのでゲストや脇役も当然被ります。恋愛ものやホームドラマはそんなに毎回ゲストキャラは出て来ないでしょうが、一話完結の事件ものだと、たとえば20話×4シーズン=80話があったら、最低80人の被害者・犯人役が出てきます。犯罪組織だともっとわらわら出てくる。なのであっちで犯人役だった人がこっちでも、なんてのもよくあります。アメドラはimdbのおかげでその辺の確認もしやすいので、見つけやすいのもありますが。

この人いつも医者役やってるなと思って確認したら、たまたま私が見てるのがいつもそうなだけだったとか。前のドラマだと被害者役だったのが、いつの間にか被害者の母親役になっていて月日の流れを感じたりとか。逆に古いドラマ見たら、若い頃の誰かを発見するなんてこともあったりします。

私の好きな俳優は、昔は正義の味方だったのに今は冴えない悪役ばかりとか言われてるんだろうなーとか自虐してみたり。笑。でも悪役でも出てくるだけましだよ!もはや何年かに一度しか仕事しないし!←もっと自虐…。まあ今はもう仕事選んでるらしいよ。選ばないでガンガン出てほしいけどって誰に言ってるんだっての。お願いします、もっと出てきてくださいって、更に本人に呼びかけるな!しかもこんなところで日本語で…。

しかしアメドラで一番分からないのが、同じシリーズ中に、そこそこ台詞のあるゲストで出てきた脇役の、前に出てきた役と同じ役で再登場、と、同じ役者が違う役で再登場、が混在してること。これ結構頻繁に見かけますが、日本のドラマではないよね?

例を出すと、ゲストでロシアンマフィアの役やってた人が、しばらくしてまた別の事件の話に同じロシアンマフィアとして再登場するパターンと、ロシアンマフィア役で出てきた人が別のエピソードでは別人として殺し屋役で出てくる、みたいな感じ。大体が見た目悪役の人は悪役ばかりやってたりするけど、前回は悪役だったのに、今回は被害者役、なんてパターンもある。

同じ役名で再登場は当然ながら前の話の流れを追ってるけれど、別名再登場は全く別の話の別人役。たまに両者が同話に出てきて、前のアレとアレの話の続きかと思ってたら、片方だけ続いてて片方は全く違うって、紛らわしい。

制作側からしたら名前違うじゃんとか言い分はあるんでしょうが、見てる側は一話完結ものの脇役とか犯人役の名前まで覚えてないって感じです。ていうかむしろ名前じゃなくて顔を覚えてるから、前に出てきたけど何のエピソードだっけ?あれ、関係ない話なの?って戸惑うし。それほど役者が足りてないってわけはないはずなので、この辺も契約上の大人の事情とかなんでしょうか?

でもそうやって被ってる脇役の人を見ると、アメリカでも同時代に脇役をやっている役者もそうそう多くはないのかな?と思ったりもします。まあそれでも日本よりは層も厚くて競争も激しいんだろうけど。だからこそ実力がある人は同じシリーズに何度も出てきてるのかもしれないけど。

むしろ人種によっては外国人の俳優の方が層が厚そうに見えたりして。というわけでアメドラならではの外国人の脇役については次。