ベン・クロス追悼に1991年アメリカTV版ダーク・シャドウを見る

先日18日にイギリス俳優のベン・クロス(Ben Cross)さんが72歳でお亡くなりになったニュースがありました。日本のニュースでは『炎のランナー(Chariots of Fire)』がもれなく挙げられていましたが、私にとっては彼の代表作と言ったら何といってもアメドラの1991年版『Dark Shadows : The Revival』です。ヒロイン役だったジョアンナ・ゴーイング(Joanna Going)さんもSNSで追悼コメント出してました。彼女は当時も今もお美しい女優さんです。

知らんがなって?だってこれ日本では公開されてません。本国でも湾岸戦争(時代を感じるだろう?)のせいで放映時間が変わりまくって視聴率が落ちて全12話で打ち切りになった幻の作品なのだ。テレビ局にはクレームと続編希望のお便りが7000通も届いたらしいよ。

私もさすがにリアルタイムでは見てません。DVD化されてから日本で見たの。なんで見たかっていうと、若い頃の好きな俳優がメインで出てたからだよ。そしてハマったよ。いまだに何度も見てますよ。

だって、好きな俳優が!若い頃で!ファッションも言動も王子様な役だよ!100回…どころか彼のシーンは1000回以上は見てるからね!見過ぎて現代シーンの普段着姿に違和感覚えるほど見たし!画面に穴が開くほど!暗記するほど見てるし!彼のシーンだけ編集して延々リピートしてるし!あほです。←もはや追悼関係なし。

しかもこのドラマ古いから英語字幕もないと必死に聞き取りしたけど、10年くらい経ってCCがついてることに気付いたりもしてたし…。←おかげで英語の勉強になりました。200年前の言い回しだけど。

 
そもそも1960年代のオリジナル版『Dark Shadows』もアメリカではカルト的人気を誇ったドラマだそうで、データの紛失を乗り越えてリマスター版も出てるのだ。ただし全1225話だそうでDVDも131枚組…。

けどこのオリジナル版も日本では放映されてないので、日本のほとんどの人は『Dark Shadows』と聞いたら2012年ジョニー・デップ(Johnny Depp)版の映画『ダーク・シャドウ(Dark Shadows)』を連想するでしょうか。が。

テレビ版は吸血鬼物のゴシックホラーで、なおかつソープオペラです。昼メロです。なので人間関係複雑です。ホラーだからみんなオーバーアクション気味で変顔もたくさんしてるけど、シリアスドラマです。

そしてオリジナルの前提設定を知らずに映画見た人にはよくわからん話だったかもしれませんが、カルト的人気と書いたように、熱狂的なファンのいる有名な作品らしく、いろんな人に影響を与えたり、いくつもリメイク版が出てるのだ。と言っても私も見たのはこのベン・クロスさん主演の1991年版だけだけど。

その1991年版の偏りまくりな長いあらすじはこっち。8年前に書いたのに、今と言ってることが変わってないってか全然成長してない私。

[1991]Dark Shadows The Revival

映画版もメインキャラはドラマと同じです。ただし私の好きな俳優が演じてオリジナルにも出てきてたPeter BradfordとかBarnabasの妹Sarahがいない!とか、性格や設定が違うとかいろいろある。これはリメイクバージョンによってもそれぞれ個性があるらしい。

上のリンク先に全部書いてあるけど、脱線しまくりだしそんな長いの読めないわ!って人向けに、端折った1991年リバイバル版のあらすじを書きます。やっぱり長くなったけど…。英語版で見てるからキャラ名英語よ。

短い1991年版あらすじ

1990-1991年。現代(ドラマ当時のリアルタイム)。身寄りのないヒロインVictoria WintersがCollins家に住み込み家庭教師にやってくる。同じ頃に棺から蘇った主人公Barnabas Collins。これを演じてるのがベン・クロス。

Collins家の古い肖像画そっくりなBarnabasは家の現当主に「イギリスから来た遠い親戚」を名乗って離れを改築して暮らし始め、それと同時にVictoriaに一目ぼれしてる。二人は仲良くなってくけど、その頃町では若い娘が血を抜かれて死んでる事件が起きて、Collins家の娘さんも襲われてる。そこで街から女医が呼ばれてたり。

事件の犯人は、現代に蘇ったヴァンパイアBarnabasなわけですが、女医も事件を追ううちに彼の正体に気付いて治療を持ち掛けてる。治して医学誌に公開するんだと。しかしなかなか治らず、Victoriaとデートしてる時にいきなり豹変しそうになってこらえてたり。

それでも昼間が平気になってきたところで、彼がどうしてVictoriaに惚れてるか――200年前の時代の婚約者Josette du Presに瓜二つで生まれ変わりだったから――を知った女医の嫉妬で元に戻されちゃって、一家の別の娘さん襲っちゃって開き直って女医も襲おうとしてたり。

それを止めたのが、Victoriaが家庭教師してる男の子がたまに遊んでる幽霊少女のSarah。少女はBarnabasに警告するけども、その後に悪霊Angeliqueが出て来てる。

Sarahの警告の意味を知るために、Collins家の面々が降霊術で呼び出そうとしていたら、Victoriaが彼女のいた時代――200年前に飛ばされてしまう。

『Dark Shadows : The Revival E08』
Dark Shadows 1991 - Barnabas Collins and Josette du Pres

ここから後半1790年代。Barnabas、SarahやAngeliqueなど何人かの例外以外は、現代編の登場人物が名前を変えて登場してます。前世です。そしてファッションは女性は縦ロールヘアにドレスに宝石たっぷりで、男性も髪の毛リボンで結んでひらひらレースの近世の貴族衣装。麗しい。現代編が一昔前のアメリカンファッションなので差がすごいです。

こちらの世界では人間だった時代のBarnabasが婚約者JosetteがいながらメイドAngeliqueにうっかり手を出しちゃったせいで、彼女の黒魔術で婚約者と弟が駆け落ちしちゃったり彼と決闘する羽目になって、弾込めてなかったはずなのに弟は死んじゃったり、ゾンビで蘇ってJosetteをさらいに来たりしてます。

BarnabasはそれでAngeliqueを倒すんだけど、彼女の呪いでヴァンパイアになって永遠に生きるようにされてしまう。そして屋敷の人たちを次々襲った挙句、父親に封印依頼して棺に収まった。それがドラマの冒頭で復活したわけ。Josetteも家族史の予言通りWidows’ Hillから飛び降りてしまったり。現代に出てきた幽霊少女Sarahはこの騒動の中で亡くなったBarnabasの妹だったり。

Victoriaの方は彼女が来てからおかしなことが起きるっていうんで、Angeliqueの濡れ衣で魔女扱いされて牢屋に入れられてる。200年後の未来から来たという彼女の話を信じる弁護士Peterは魔女裁判の弁護したりいろいろ動いてくれるけど、悪霊化したAngeliqueの魔術で無効にされたりで結局は絞首刑が決まってしまう。

どうしてAngeliqueが彼女を殺そうとするのかというと、彼女が憎い恋敵Josetteの生まれ変わりだから。彼女を滅ぼせばBarnabasは永遠に一人になって――自分に振り向いてくれるかもって。この時代ではJosetteとVictoria二人とも存在してるんで、主人公Barnabasは婚約者Josette一筋のまま封印されてて、ヒロインVictoriaはPeterに好かれてるんだけど。

『Dark Shadows : The Revival E12』
Dark Shadows 1991 - Peter Bradford and Victoria Winters

Victoria… This cannot be the end. I shall find you again. I know it.
Someday, somehow, I shall find you…

絞首刑の日、VictoriaとPeterは二人の世界に入ってたり。首に縄かけられそうになってる彼女を見て止めようと駆け寄ったPeterが揉み合いで撃たれてVictoriaの名前を呼びながら倒れたりの少女漫画みたいな展開があったり。Victoriaは死の間際に現代へ戻ってきて、ここはどこ?とベッドで目が覚める。それを覗き込んでいるBarnabas。過去から戻った彼女は、現代の彼の正体を知っているため脅えて終わり。

 
1991年版は打ち切りなのでここまでですが、オリジナル版では悲恋のまま現代に戻ってきたVictoriaが、記憶を失って転生したPeterと再会して結婚したりといったロマンチックな展開もあったらしい。Barnabasの方も転生したJosetteを追い求めたり、Angeliqueも何度も転生してBarnabasに近づいては拒絶されたり、時空を超えたソープオペラだからあちこちドロドロ愛憎劇になってるそうな。

ということで吸血鬼・幽霊・化物・呪い・黒魔術・輪廻転生・タイムリープといったオカルト系に、悲恋・浮気・不倫・嫉妬・純愛・ソウルメイトといったメロドラマ要素、個性的なキャラクターたちや、ゴシックホラーに相応しい不気味で古めかしく閉鎖的な舞台(Collinwood、Collinsport、Widows’ Hill等)とその世界観など、いろんなものが混じり合ってアメリカの多くの人を熱狂させたドラマなのでした。

『Dark Shadows : The Revival E12』
Dark Shadows 1991 - Peter Bradford and Victoria Winters

追悼と言いつつも、やっぱりPeterがハンサムで男前で王子様過ぎてそっちにしか目が行かない…。Blu-ray高画質版で出してほしい!